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理想のホームジムを作る。床、間取り、トレーニング器具について徹底解説

理想のホームジムを作る。床、間取り、トレーニング器具選定について

#トレーニング器具 #ホームジム |

ホームジムを作る上で検討すべき、床、間取り、内装、賃貸契約、トレーニング器具などについて総合的に解説をさせていただきます。ホームジムトレーニーの木原優(@the9rapp1er)と申します。

私は過去に6畳、10畳の部屋でホームジムを作り、現在は約30坪の倉庫にホームジムを構えています。その中で、場所の選定や機材選び、予算の使い方など様々な失敗を経験してきました。

最良のホームジム環境が作れるよう細かい部分まで踏み込んで解説しましたので、「これからホームジムを作りたい」という方や「場所やトレーニング器具の選び方が分からない」といった方はぜひご参考ください。

理想のホームジム環境を考える

突然ですが、貴方が今住んでいる場所はホームジムにするのに適切な場所でしょうか?

賃貸住宅の一室やビルトインガレージなどホームジムの形態は様々ですが、自宅で安全かつ快適にトレーニングをするためにはやはり場所選定が非常に重要になり、それによってできるトレーニングの幅が大きく左右されます。

例えば、商業的なジムの床は大抵の場合コンクリートであり、デッドリフトなどでバーベルを落としても問題ない構造になっています。しかし通常の住宅でそんなことをすれば床が壊れてしまいます。修繕費もばかになりません。

部屋の中で野球ができないのと同じで、トレーニングをする場所というのは自身で用意する必要があります。

勿論、気を使いながら行うこともできますが、全力のトレーニングができるかと問われると疑問です。 私自身も賃貸住宅でトレーニングをしていた時期がありましたが、大家と揉めるなどのイベントもあり、とてもストレスが多かった記憶があります。 

現在のホームジムとジムができるまでの過程

私は理想のホームジムを作るために古い倉庫が乗ったままの土地を購入しました。
倉庫は約30坪の広さがあり、小さい屋根のほうの半分弱を改装しています。

改装の内容は合板を用いて壁、天井を作り、鏡、ダウンライトなどの内装工事、エアコン設置、マットの敷設を行いました。また既存の倉庫の壁、天井と合板の間に断熱材を入れています。 ホームジム倉庫床の仕様がもともと土間コンクリートであり、そこに15mmのゴムマットを敷いているため、デッドリフトで高重量を落とそうが、300kgを超えるパワーラック、ケーブルマシン、レッグプレスなどを置いても何の問題もありません。

高さは270cm、広さは26畳あり、一部の海外の狂気的のマシーンを除けば、あらゆる機材を置くことができます。

ホームジム倉庫

防音効果については特に意識はしていなかったのですが、断熱材に窓なしという構造をしているため、大音量で重低音BGMを流していても周囲にほとんど聞こえません。 周りを気にせず声を出し、音楽をガンガンかけながらトレーニングするというのも最高のホームジムの条件の一つになるかと思います。

ちなみに断熱材入り窓なし構造は、空調の効きが良く、外が暑くても中が涼しいという、温度においても理想的な環境を作ることができました。

内装における唯一の失敗は換気システムをつけなかったことです。 エアコンがあれば大丈夫だろうと思っていましたが、エアコンにも換気できるものとそうでないものがあり、多くは換気ができないようです。そのせいで未だに部屋の中はゴム臭いですので、皆さん換気システムは必ず用意しましょう。

鏡は130cmの長さのものをトータル約10mの長さで三面に配置しています。 床から50cmの高さに配置しているので、この高さがあれば身長が190cmを超えるような人でなければ問題なくあらゆるトレーニングでフォームのチェックができるかと思います。

また三面にすることで背面のチェックが容易になることもメリットとして挙げられます。予算に余裕があればそのような仕様にすることをお勧めします。

以上の様なスペックのホームジムになっており、それが私がお勧めするホームジムの仕様となります。 おそらくホームジムを作るために倉庫から用意する人は少ないと思うので、本記事では環境毎にいくつかのパターンに分けて、それぞれの環境で最適なホームジムを作る方法を解説していきます。

ホームジムに求められる床の強度と床の補強方法

ホームジムに求められる床の強度と床の補強方法

ホームジムを作る上で、皆さんが一番気になられているのが、床の強度になるかと思います。私もTwitter上で多くの方から質問を受けます。この床に対する憂いを取り除くことが、理想のホームジムを作るための第一歩となるかと思います。

最も確実な方法は室内もしくは離れに土間コンクリートの部屋を用意し、マットを敷設することです。新築であればビルトインガレージ、持ち家であればガレージやプレハブの構造を流用すると良いかと思います。賃貸の場合は鉄筋コンクリート造の直床構造の賃貸に入居すれば、強度としては問題ないです。

ただ多くの方は既存の部屋にホームジムを作りたいと思われていることかと思います。 特に木造の部屋の場合は、デッドリフトやクリーンなどで床にバーベルを落とすようなトレーニングは推奨できません。

ただしそういった種目を行わないのであれば、木造建築でも床補強を入れることによって、ラックなどの重量物を設置しても十分耐えうる強度になります。 床の補強におけるポイントは下記の3つです。

①床に傷が付かないようにするためのゴムマット
②重量を分散するための合板

③滑り防止・防震のためのゴムマット

それぞれの項目について詳しく解説します。

①ホームジムの床に傷が付かないようにするためのゴムマット

ゴムマット については防震、防音を謳って、柔らかいものや厚いものを推奨する意見も多いですが、大きな差はないです。 傷防止用であれば下記ページにあるようなホームセンターで売っているようなゴム板でよいです。
https://www.monotaro.com/p/2706/8588/

ひとつ注意しないといけないのが、ゴムではないEVA素材と言われるものを使用したものです。EVA素材のゴムマットはずっと敷いておくと溶けて張り付く可能性があるので、この用途には適しません。

②ホームジムの床で重量を分散するための合板

ホームジムの床で重量を分散するための合板

次に重量を分散するための合板です。例えば一般的な6畳の部屋の場合、全体の耐荷重は約1800kgとなりますが、圧力が集中すると床が抜ける危険性があります。 これを防ぐには加重の分散が必要となり、そこで用いられるのが合板です。

ホームセンターで販売しているので、できるだけ大きいものを購入されてください。部屋に入らないと困るので、店員さんと相談してギリギリ入るくらいのサイズに切ってもらってください。ベニヤや薄いものでも役割は果たしますが、経年で反ってくるため、9mmの普通合板を推奨します。

③滑り防止・防震のためのゴムマット

最後に滑り防止・防震のためのゴムマットです。こちらは見栄えにも関わるため慎重に選ぶ必要があります。様々なタイプのマットが市場に出ていますが、あまり柔らかいものだと、トレーニング中に沈みが発生して危険なため、トレーニング機材メーカーが推奨している物を買うのが間違いないです。

私のオススメはジムマット(GYMMAT)のジム用ゴムマットであり、こちらは商業ジムでも利用されているゴムチップマットで、ホームジム向けとしてもコストパフォーマンスの高い商品です。

ジムマット25mm ジム用ゴムマット 50cm x 50cm 厚み25mm グレー

このゴムチップマットはカッターで裁断し、自身で敷設することが可能です。 自身でこれらの床補強を行うことで、強度の高いトレーニングにも耐えうるトレーニングルームを構えることができます。ただし、床の耐久性については物件に大きく依存するため、いずれにせよ自己責任で行うようにしてください。

持ち家であれば、ピアノなどの重量物を入れる場合に用いる鋼製束といったもので、床下補強を入れることもできるので、以上の3層構造をとってもなお不安という方は建築業者さんに相談されてください。

ホームジムの間取り・部屋の高さに関する注意点

ホームジムの広さ&間取りについてですが、最低限トレーニングできる機材を設置するには6畳くらいの広さが必要となります。これは220cmのバーベルを入れ、ラックを設置し、問題なくトレーニングする上での最低サイズとなります。

それ以下の広さになると器具の搬入にも気を遣いますし、トレーニングにおいても、例えばプレートを付ける際に壁ギリギリになったりと様々なストレスが出てきます。

逆に10畳ほどのスペースがあれば、更にケーブルマシンや固定のダンベルセットなども置くことができます。この辺は必要な機材に応じてスペースを広げる必要があります。

高さは240cm以上あれば、あらゆる背の高いラックなどを導入することができます。メーカーによってはラック高は調整することができるので、大きく拘る必要はないかもしれません。

ただし縦置きタイプのバーベルホルダーを使いたい場合は天井高に注意しないと、高さが足りず使用できません。 また防音、断熱は持ち家であれば、施工しておいて損はないです。費用は掛かりますが、快適さが違います。

賃貸住宅でホームジムを作る際の注意点

賃貸住宅でホームジムを作る際の注意点

賃貸住宅でホームジムを作る方も多いと思いますので、トラブルを避けるためにいくつかのアドバイスをさせていただきます。 私も賃貸でホームジムを作りましたが、以下のポイントを抑えていれば、気分が悪くならずに済んだと思いますので皆さん是非参考にされてください。

①予め大家に相談し、書面で同意を得る。

既に入居している場合は難しいですが、入居する際には賃貸借契約書の特記事項に「用途としてウェイトトレーニングを行うことを認める」といった旨の記載をしてもらうことで、騒音問題などで揉めた場合に用途を認められていたことを強く主張することができます。 ちなみに賃貸借契約書の特記事項にそういった特殊用途の記載がない場合は一方的に不利になるため、注意されてください。 私は相談していたにも関わらず、特記事項に記載さていなかったことが理由で、嫌な思いをしました。 

②もしも損害を与えてしまった場合の対応方法

あってはならないことですが、床や壁を凹ませるなどした場合には火災保険を使用することができるケースが多いです。火災保険は入居時に強制的に加入させられる保険になります。 トレーニング機材は商用で使用する場合でなければ、家財として保険が適用されます。多くの火災保険では、突発的な事故として、家屋、家財の損傷に対する補償があるので、予め保険の適用範囲を確認しておくと、なお良いかと思います。 ちなみに私は賃貸でバーベルをドアにぶつけて凹ました経験がありますが、火災保険の適用内でした。「バーベルぶつけちゃったんですが」と電話したら普通に対応してくれました。 ただし火災保険は退去時の精算時になると、遡って適用することができないため、修繕が必要な場合はすぐに保険屋さんに連絡するようにしてください。 

ホームジムにおけるトレーニング器具の選定

さて、いよいよホームジム作りの醍醐味であるトレーニング器具の選定です。

本記事を執筆するにあたり、ツイッター上で「ホームジムを作る場合にどのくらいの広さにするか」というアンケートを取ったところ、6-8畳という方が約半数を占めていました。

この広さが一番需要のある広さになるかと思うので、今回は6-8畳という広さを前提として、私ならこのようにホームジムを作るという方向でお話をさせていだきます。

貴方がパワーリフターの競技者であれば、コンボラックと競技用のバーベル、精密なプレートを購入してください。私からの話は以上です。

もし貴方が一般的な全身を鍛えることを目的としたトレーニーであれば、まずオリンピックシャフトとプレートのセット、ラック、ベンチ台を購入することをお勧めします。

理由は単純でオリンピックシャフトを用いたトレーニングが一番重い重量で、体に負荷をかけることができるからです。まずこれらのものを導入してから、スペース、目的、予算に応じて、ケーブルやダンベル、ラックの拡張させるアクセサリーを増やすという方法をお勧めします。

勿論、ラックに加えて、他に絶対に必要なものがあるということであればそれに応じて、部屋の広さを検討してください。

またダンベル、ケーブル、チューブ、自重などトレーニングの方法については多種多様な意見はあるかと思いますが、詳しい説明は割愛させていだきます。

①ホームジムに合ったオリンピックシャフトの選び方

どんな目的でトレーニングをされる方であっても、20kg、220cmの形状のオリンピックバシャフトは1本持っておくことをお勧めします。この形状のバーベルが王道であり、BIG3を中心とする基本的なトレーニングを行うためには必須の機材となります。

実際に部屋に入れてみると220cmという長さは、相当長く感じるかと思います。ただ部屋の中心に置けば、6畳の広さでもプレートを左右からつけるのに十分なスペースがあります。

下記にストレートバーベルの仕様の違いをいくつかご紹介します。

トレーニングにおけるオリンピックシャフトの用途

用途は主に三種類あり、パワーリフティング用、ウェイトリフティング用、その中間の多目的用です。もし貴方がいずれかの競技者でなく、一本しかバーベルを購入しないのであれば、多目的用を選ぶのが賢明です。

多目的用バーベルは通常の筋トレでの使用はもちろんのこと、シャフト部分に2つのマーク(パワーリフティングの81cmラインとウェイトリフティングの91cmライン)が入っているので、それぞれの競技に準じた形でトレーニングをすることもできます。

オリンピックシャフトの錆、腐食に対する強さ

バーベルには様々な表面加工が施され、長期に渡って綺麗に使用できる工夫が凝らされています。ただホームジムということで、本来のジムのように複数人がハードに利用する状態ではないため、そこまで強く拘る必要はないかと思います。

いくつか表面加工についてご紹介いたします。

・硬質クロム
スタンダードなバーベルコーティング。個人使用であればこちらで十分です。湿気のある場所に放置しておくと錆が出てきますが、定期的に手入れをすることで錆の発生を防ぐことができます。

・セラコート
セラコートは元々軍用重火器に使用する表面加工です。セラコートが登場する前の表面加工に比べ、比類のない防錆、耐腐食性を誇る、とのことです。 私の所有している物や触れたことのある物、ネットの情報などを総括すると、メーカーによって品質にバラツキがある印象です。

・ステンレススチール
こちらはコーティングではなく素材ですが、こちらも非常に錆にくいものになります。ただメーカーによってはローレット(バーベルの持ち手のギザギザとした部分)が粗いこともあるので、購入する際に確認されることをお勧めします。

スリーブ(プレートを付ける部分)の仕様

スリーブには溝あり(スレッディングスリーブ)と溝なしがあります。 溝があることで、プレートの着脱がしやすいですが、特有の「シュイーン」といった金属音が鳴ります。人によっては気になる音になるかと思うので、賃貸などでホームジム作る方はご注意ください。

②ホームジムに合ったプレート(重り)の選び方

プレート(重り)は大きくわけて3種類あり、それぞれについてご紹介いたします。

バンパープレート

バンパープレートはデッドリフトやウェイトリフティングなどの落下させることを前提とした強度のある厚い硬質なプレートになります。

メリットは、強度が高いことに加え、カラフルな見た目をしているため、写真映えするということです。

デメリットは、強度を持たす関係で厚みがあるため、取り回しが悪いことになります。ちなみに円の中心部分が金属なので、そこそこうるさいです。なので写真映えさせる目的がなく、落下させることもないのであればお勧めしません。

私もホームジム用に初めにバンパープレートを購入しましたが、賃貸だったので使い勝手が悪くとても困りました。逆に、デッドリフトができる環境であればお勧めです。

グリッププレート

グリッププレートはスチールの周りをラバーやウレタンでコーティングしたプレートになります。

多くのフィットネスクラブで採用されているプレートもこのタイプになり、取っ手があって、トレーニング中の音が静かなため、ホームジムにおいても一番お勧めのものになります。

強いて欠点を挙げると、デッドリフトやクリーンに使用した場合、割れてくることがある場合があります。とはいっても、公のジムで何年も使われた場合の話であって、個人使用ではまず問題のない耐久性があります。

またラバープレートは業務用クラスでも金額が安いので、そういった意味でもホームジムに最適です。

③ホームジムに合ったパワーラックの選び方

続いてはラックの選び方についてです。ラックは大きくわけるとコンボラック、パワーラック、ハーフラック、スクワットラック(スクワットスタンド)の4つがあります。

比較的予算もかけられるということであれば、パワーラックもしくはハーフラックをお勧めします。

この二つはプレートストレージと呼ばれる、プレートを収納しておく部品があり、ホームジムという限られた広さの空間においてスペース効率に優れ、また使い勝手が良いです。 見栄えとしてもストレージにプレートが収納されている方が綺麗です。

私は賃貸でホームジムを作った際に、パワーリフティング競技に使用するコンボラックという製品を使用していましたが、ストレージがなかったため床にプレートを転がしており、拾い上げるのがなかなか面倒臭かったです。

ハーフラックとパワーラックを比べると、ハーフラックは後ろに倒れた場合に受ける部分がないためスクワット時の安全性が劣ること、パワーラックはスペースを大きくとることがデメリットになってくるかと思います。

6畳の広さであってもどちらの物も入りますが、もしラックを置くスペースや高さが限定的であったり、予算もあまりかけられないということであれば、スクワットラック(スクワットスタンド)がお勧めです。

④その他ホームジムで便利なトレーニング器具について  

アジャスタブルベンチ

オリンピックシャフト、プレート、ラックをセットで購入する場合は、アジャスタブルベンチも購入することをお勧めします。 角度の調整が可能なアジャスタブルベンチ ベンチ台は角度の調整が可能なアジャスタブルベンチが便利です。

このタイプのベンチ台を採用することで、角度のバリエーションをつけてトレーニングを行うことができます。 座面、背面を別々に調整できるものが扱いやすいので、購入する際は必ず仕様をご確認ください。

ダンベル

トレーニングの幅をさらに広げてくれるのがダンベルです。ダンベルは重量固定式と、アジャスタブルダンベルと呼ばれる重量を可変させられるタイプのものがあります。 固定式は揃えると金額が高くなることや、スペースを取るのがデメリットとなりますが、壁に並べるとザ・ジムという感じになって良いです。

アジャスタブルダンベルは、スペース効率、コスパに優れますが、固定式と比較すると使いやすさに難があるので、一長一短になるかと思います。 アジャスタブルダンベルを購入する場合は構造的に壊れにくいパワーブロックのようなピン式をお勧めします。複雑な機構をしたアジャスタブルダンベルを私は壊したことがあります。 

ウェイトスタックマシン

ウェイトスタックマシン

トレーニングのバリエーションを増やすために、私はケーブルマシンや脚のマシンを導入していますが、使用感は種目や骨格に依存することや、私が推奨したいものがライフフィットネスなどの大手メーカーのものになり、金額が現実的ではないため割愛させていだきます。 スぺース、金銭的余裕があれば、実物で使用感を確認してから、導入を検討されてください。

写真、右側のアジャスタブルプーリーと呼ばれるケーブルマシン(後述する複合系のマシンも含めて)の導入を検討される方が度々いらっしゃいますので、二つばかり注意点をお伝えします。 それはケーブルの可動域と重量の刻みの二点です。 これらが自分の用途に合致していない場合、相当な使いにくさを感じることになりますので、購入の際は仕様をご確認ください。 

トレーニング器具の選定に関するよくある質問

よく質問を受けるため、私が採用していないタイプの機材についても触れておきます。あくまで私個人の意見としてお勧めしていないということで、ご参考にされてください。

Q.自分でしか使わないのであれば家庭用機材で十分ではないですか?


A.短期的にトレーニングすることが目的であれば十分な場合があります。 私が家庭用機材を採用していない理由は主に耐久性の部分に不安があるためです。 私が考えるトレーニング機材で一番大切なことは、長期的に安全にトレーニングに使用できることです。

私は家庭用のベンチ台を使用していた時期がありますが、トレーニング中にボルトが飛び、フレームとベンチが外れたことがあります。幸い怪我には至りませんでしたが、扱う重量や種目によっては重大な事故になっていた可能性もあります。

また消耗部分の耐久性についても、あまり良いうわさを聞きません。 このような言い方をすると、批判しているように聞こえるかもしれませんが、そういった性質を秘めているということは理解して使用されるようにされてください。 勿論、金額が安いということは大きなメリットです。

Q.いわゆるオールインタイプの機材はどうですか?


A.スペースがあるのであれば採用する必要はないかと思います。スペースに制限があるのであれば選択肢に入ると思います。 オールインタイプとはケーブルマシン、スミスマシン、ラックなどが一体化したスペース効率に優れたマシンです。

確かに一つで様々なトレーニングを行うことができるのですが、いわゆる中国OEMのマシンについては使いにくいという意見が多いため、選ぶのであれば有名メーカーの商品からお選びいただくことをお勧めします。

後書き

大変長くなりましたが、本記事をご覧いただきありがとうございます。 私は今のホームジムを作るまでに、無駄なお金を支払ったり、人と揉めたりなど、嫌な思いを多々してきました。

この記事が、皆さんがそういった思いをせずに、理想のホームジムを作ることの参考になれば幸いです。

また、この記事にて拾い切れていない細かい情報や、今現在の不満点、内装、倉庫改装などのこの記事にて触れていないことについても、お問い合わせいただければ回答させていただきますので、気軽にTwitterにてDM頂けたらと存じます。

ホームジムの床マットの選び方については下記の記事をご参考ください。
ホームジムの床・マットの選び方を徹底解説

改めて、最後までお読みいただきありがとうございました。
皆さんが理想のホームジムを作り上げることを心より願っております。