ホームジムのおすすめ器具について検索すると、上位はアフィリエイト記事で埋め尽くされています。それ自体は問題ないのですが、国内で本当に評価の高い業務用のトレーニング器具メーカーや販売店の多くはアフィリエイトシステムを採用していないため、そういったアフィリエイト記事においてレビュー対象となりません。結果として、Amazonで評価の高い(実際には微妙な)家庭用の器具を集めた記事ばかりが増えています。
そこで今回は長年トレーニング器具業界に関わりながら、トレーニング器具販売を行なっていない私たちが、どこのメーカーにも忖度せずにホームジム用のおすすめ器具をリストアップしてみました。
おすすめの対象者としては一般トレーニーとなりますが、パワーリフティングのような競技者向けとしても使用に十分耐えうる商品を選定しています。
なお今回の記事においてトレーニングマシンは対象外とし、フリーウェイト器具を中心にリストアップします。またフリーウェイト器具の中でもホームジムで導入の多いパワーラック、オリンピックバー、ウェイトプレート、アジャスタブルベンチ等に焦点を当ててご紹介します。
ホームジムにおすすめのパワーラック

ホームジムにおすすめのパワーラックですが、現状はMBC POWER一択というのが私たちの見解です。MBC POWERのラックを買っておけば後悔することはまずありません。
業務用スペックでありながら良心的な価格設定というのは周知の通りですが、MBC POWERの最大の強みは顧客起点の製品開発体制です。MBC POWERはホームジムユーザーが何を求めているのか、日本の住宅の特徴を理解しながら、即座に製品開発に移す体制が整っています。
便利なラックアタッチメントも次から次へと開発され、痒い所に手が届きすぎるので、一度利用すると他メーカーに乗り換えるのは困難です。 現在は下記のスライドフォーラーといったサードパーティによるアタッチメント開発も行われており、MBCのラックを選ぶことによって受けられる恩恵はより大きくなっていくでしょう。
https://kuzuryu.official.ec/items/66787096
そしてMBC POWERは常に商品を即納できるよう大量の在庫を抱えているため、納期の点でも他を圧倒しており、現状国内敵なしと言えます。
デザイン面でよりクールなパワーラックとなれば、ローグフィットネスもおすすめです。ローグフィットネスは世界でも圧倒的なプレゼンスを持っており、製品の継続的な開発という観点では安心できます。
SML-1 ROGUE 70" MONSTER LITE SQUAT STAND
ただしローグフィットネスは日本に正規販売店がないため、基本的に取り寄せが必要となります。欠品や輸送時のダメージも頻繁に発生し、部品の交換対応なども国内企業のようなスピード感はありません。また円安、燃料費高騰によりMBC POWERと比較すると2-3倍の価格帯となります。
その他の海外メーカーなれば、REP、Sorinexあたりもおすすめですが、輸送費などを考えればこれらを選ぶメリットはほぼないでしょう。
より低コストでホームジムを作るとなればONIも選択肢に入ってくるかと思います。
一方で、価格のみを重視して無名ブランドのパワーラックを選ぶのはおすすめしません。継続的な開発体制のないメーカーを選んでしまうと、製品が故障した時に部品交換ができないケースが発生し、最悪の場合買い替え、最終的に一番コストがかかることになります。
また無名ブランド品は中古品としても人気がなく、処分にも手間がかかることになるので、こちらもおすすめしない理由の一つです。
ホームジムにおすすめのオリンピックバー

ホームジムにおすすめのオリンピックバーですが、まずオリンピックバーを選ぶ際は50mm径スリーブのバーベルを選ぶようにしましょう。市場には28mm径スリーブのバーベルもありますが、ウェイトプレートを選ぶ際にメーカーが限定されてしまうためおすすめしません。
オリンピックバーについては先ほどのパワーラックのように「絶対にこれ!」というものはありません。評価方法には様々な観点がありますが、コストパフォーマンスを重視する場合はまずジムウェイが選択肢に入ってきます。
ジムウェイでは28, 28.5, 29mmのシャフトを揃え、またホームジムに嬉しい全長190cmのショートスリーブバーも提供しています。税込、送料込みで4万円台はコスパ◎と言えます。
3万円台となるとONIやエヴォルギアのバーベルもありますが、それ以下の価格帯となるとローレットの感触やメッキ加工、シャフトの引張強度などの評価基準において業務用からは外れますのでおすすめしません。
とにかく品質重視ということであれば天下のエレイコがおすすめです。価格帯は10万円台となりますが、最高品質のスウェーデン鋼で作られたバーベルは他とは替えがきかない一級品となります。
ELEIKO(エレイコ)パワーリフティング コンペティションバー IPF公認品
品質やデザインの面ではローグフィットネスもおすすめですが、円安の影響でお世辞にもコスパがいいとはいえず、ホームジム向けの価格帯からは外れてきます。
その他大手メーカーのバーベルも多数ありますが、ほとんどが法人向け価格(割引を入れるのが前提)となっており、品質も高くないため検討不要となります。
またバーベルを使用する際はカラーもセットで必要となりますが、プラスチック製のクイックリリース式カラーが圧倒的におすすめです。ネジ式の競技用カラーは一般トレーニーには不要、スプリングカラーはクイックリリース式と比較してメリットがないため選択肢から外れます。
ホームジムにおすすめのウェイトプレート

ホームジムにおすすめのウェイトプレートですが、一般トレーニーについてはグリッププレートかバンパープレートの2択になるかと思います。デッドリフトやクリーンを行うのであればバンパープレート一択となりますし、ベンチプレスやスクワットなどの床に落とさないトレーニングのみであればグリッププレートで問題ありません。パワーリフティングの競技者などは薄型のスチールプレートも選択肢に入ってきます(今回は割愛します)。
ラバーのバンパープレートについては以下のヴィラン、ジムウェイ、ONIがコスパも良くおすすめです。
VILLAIN(ヴィラン)コンペティションバンパープレート2.0
グリッププレートについてはパナッタのラバープレートが価格面でも品質面でもおすすめですが、在庫が揃っていないことが多いです。
在庫が常に揃っているところでいうと、エヴォルギアのウレタンプレートもおすすめです。
ホームジムにおすすめのアジャスタブルベンチ
ホームジムにおすすめのアジャスタブルベンチですが、こちらもMBC POWER一択となります。シートの幅や厚み、角度調整や収納性など、あらゆる面でユーザー目線に立っており、それでいて税込、送料込で4万円台は無敵です。
もちろんブランドの好みで他メーカーを選ぶこともあるかと思いますが、機能面や価格だけを見れば他を検討する必要もないでしょう。
終わりに
今回は一般トレーニーを対象としたおすすめのトレーニング器具のご紹介させていただきました。振り返ってみるとMBC POWERの製品にやや偏った形でご紹介することになりましたが、それはユーザー目線に立った製品開発を続けてきた結果であり、国内最大規模のフリーウェイト器具販売店たる所以かと思います。
なおホームジム用の床マットについては弊社のジムマットを自信をもってご提案いたします。品質、価格共に国内トップと自負しておりますので、ホームジムを作る際はぜひご利用ください。